生きる風景をつなぐ

JED 第3回住宅設計コンテスト 優秀賞

京都中京区、「鰻の寝床」のガレージハウス。

敷地を東西に貫く長い土間空間が、点在する様々な生活の場とつながって、豊かな空間を生み出します。
この2層の土間空間は、間口1.35mから2.55mの緩やかな広がりをもち、2つのボリュームと道路に面した屋根が取り付いています。

土間を奥へと歩いていくと、様々な生活の風景がつながっていきます。

例えば、ガレージのある風景。ガレージは土間とつながることで、狭い空間から開放され、車と過ごす生活の場の一つになります。
奥に進めば坪庭が左右に見えてきます。明るい南向きの庭と、落ち着いた北向きの庭を、土間がつなぎます。土間が外部と一体となる場です。
さらに進むと食卓に家族が集っています。土間とつなげて使い、広々としたリビングダイニングとしても使うことができます。
緩やかな階段をのぼれば、水回りに隣接した2Fの広々としたテラスです。洗濯物の下で犬が走りまわっています。
折り返してまた奥に進んでみましょう。子供部屋が大きく開け放たれて、子供が土間で遊び、横で母親が編み物をしています。
細まった土間の最後には、空が顔を見せ室内を照らしだしています。

鰻の寝床を日々の生活の風景が彩る、そんな豊かな家を目指しました。

坂井隆夫建築設計事務所と共同)